IHの仕組み|エスコシステムズ

2024年4月4日

スコンロからITクッキングヒーターへの切り替えを検討している方の中には、IHの仕組みをよく知らないという方も多いのではないでしょうか。IHは使いやすくて火事になる心配がないというイメージが強いですが、ここでIHの仕組みや特徴についてご紹介していきましょう。

ITクッキングヒーターの仕組み

IHは「induction heating」の略称で、日本語に略すと「電磁誘導加熱」になります。トッププレートの内部に銅線が埋め込まれていて、コイルに電気を伝導させ発生した磁力によって発熱させます。電流が流れるコイルは磁力線によって鍋の中にうず電流が発生し、そこからジュール熱を使って鍋本体を熱くする原理です。

よく電磁波調理と表現する方がいますが、これは表現が違うだけで調理設備としては一緒です。IHは1971年頃から研究・開発が進み、1989年に東芝から1口タイプのIHが発売されました。その後さらに技術が進歩し、1994年には一般家庭のキッチンに設置できる2口タイプのIHが徐々に普及し始めます。附属の操作パネルを使って、ヒーターの操作を行う仕組みとなっています。

IHの特徴について

IHは、ジュール熱を利用して鍋やフライパンなどを加熱するため、ガスコンロのように火を使うことはありません。鍋自体は熱くなりますが、空間は熱されないので長時間調理していてもキッチンが暑くなることはないでしょう。温度調整もワンタッチで行えるので、調理が簡単という特徴があります。

ボタン操作で10段階くらい加熱調整ができるIHもあり、ガスコンロのように微調整に神経を使うことがなくなります。調理後油まみれになっても、布巾で拭けば汚れを簡単に落とせるので常に清潔に保てるでしょう。このような利点に加えて高齢者や小さな子どもがいる家庭は、火傷や火事になる危険性が減るので、新築やリフォームの際に導入する世帯が増えてきています。
しかし、IHは電力を用いて稼働させるため、停電が起きた時は使用できません。IHは停電すると自動的に主電源が切れるようになっているので、電気が復旧するまでの間、カセットコンロなどで対応することになるでしょう。また、ガスコンロからの転向は、調理器具の買い替えが必要になります。鍋底が厚い中華鍋やアルミ鍋などはIHに使用できないので、IH対応の調理器具を用意してください。

IHは安全性や利便性など人々の暮らしを快適にする調理器具であることから、キッチンで過ごす時間が楽しくなったという声をよく耳にします。最近販売されているIHには、切り忘れ防止や空焚き防止、チャイルドロックなど安全機能が充実したIHもあるので、機能性と併せて導入を検討してみてください。

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