KYOCERAの事業内容・会社概要について
京セラは京都市伏見区に拠点を置く、総合電子機器を中心とした大手メーカーです。
1959年、JALの経営改革のために尽力したことで一般の人たちにもよく知られるようになった稲森和夫氏により京都セラミック株式会社として設立されました。KYOCERAのキャッチフレーズとしてThe New Value Frontierというフレーズを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。企業としてはUFJグループの一員となっています。
事業内容で最も身近なものとしては携帯電話に代表される電子通信機器の製作です。携帯電話やスマートフォン市場は一気に広がり現在は飽和状態ともいえる状況です。採算性の悪化などから企業によっては携帯やスマホ市場からの撤退を決断する企業もある中、KYOCERAはSANYOの携帯・スマホ事業を買収するなど業績を伸ばしてきています。
日本での携帯電話通信大手の3社のなかでも、同社の製品が販売されており、中国や韓国などの比較的リーズナブルな通信機器に対抗し、その性能で国内メーカーとして着実にその地位を築いてきました。
ほかにも、プリンターや複合機、医療材料や有機材料、さらには発電事業も手掛けるなど多角的な事業内容となっています。特に太陽光発電事業は世界でも最大級を誇るメガソーラー発電所の建設など、再生可能エネルギーの普及に力を注いでいます。太陽光発電とオール電化を組み合わせてエコに対する取り組みも行っており、エネファームやエコウィル等の製品を販売してます。
KYOCERAの公式サイトには創業者である稲森和夫氏の写真とともに、経営理念として「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」と明記されています。この理念は社員を大事にしてリストラは行わないという方針のもと、社員が安心して働けるという雰囲気にも表われており、稲森和夫氏のフィロソフィーが会社全体に浸透していて統一感や一体感を与えています。
会社概要としては本社は京都市伏見区武田鳥羽殿町6、現在の取締役社長は谷本秀夫氏で、資本金1157億300万円(2017年3月期)、連結売上高は1兆4227億5400万円(同期)となっています。売り上げ高の内約としてはプリンター・複合機などのドキュメントソリューションが22.8%と最も高い比率を占め、スマートフォンなどのコミュニケーション部門が17.7%、半導体関連部品17.3%、コンデンサや水晶デバイスなどの電子デバイスが16.9%など大きな偏りのない売り上げを上げています。
また、海外での売り上げが半分以上を占めており世界を市場とするグローバル企業でもあります。
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