世界のZEH産業について

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギーハウス」の略で、1年間に消費するエネルギー量を正味ゼロ以下に目指す住宅のことを言います。ZEHは日本でも少しずつ普及していますが、世界のZEH現況はどのようになっているのでしょうか。今回は世界各国のZEH産業について解説していきます。

いち早くZEHに注目したのはイギリス

2006年イギリス政府は、全ての新築住宅を2016年までにZEH化させることを発表しました。2008年には住宅以外も2019年までにZEB化させることを打ち出しています。ロンドン南部では、82の住宅やオフィスなどで構成されたイギリス最大のゼロエネルギーを用いたエコビレッジとしてコミュニティの場となっています。

住宅の窓は南側に設置し太陽光によって明かりを取り入れる工法を採用し、オフィスは反対に住宅の影になる位置に建設し、夏の暑さを遮るよう工夫されているようです。この他にも断熱効果のある断熱材や窓、ドアなどが使用され、再利用水などの省エネ設備も多く取り入れられています。エネルギーは木材チップを使った地域暖房や電力供給に加えて、太陽光発電を設置しエネルギー収支ゼロをクリアしていきます。保育園には野菜菜園を併設したり、自動車シェアなど他にもエコスタイルが持続できそうな方法を実現させたりしているようです。

アメリカではゼロエネルギーなコミュニティを実現

アメリカは2030年までに新築される全てのビルをゼロエネルギー化させる目標を掲げました。さらに2050年までには新築だけにとどまらず中古物件や業務用ビルもゼロエネルギー化にするという内容を公開しています。アメリカやEUでは省エネ基準の見直しが定期的に行われていて、3年ごとに規制を厳しくしています。

カリフォルニア州では2020年までに全ての住宅を、2030年までに全てのビルをゼロエネルギー化させる目標を掲げました。カリフォルニア州にある大学デイビス校ではウエストビレッジの建設が2009年に始まり5MW分の太陽光発電設備を構内に導入しました。

更には、太陽光発電システム最大とも言われる16.3MWのソーラーが設置されています。このウエストビレッジが完成すればアメリカ最大規模のネット・ゼロ・エネルギー・コミュニティが実現されることになるでしょう。

日本でも「エネルギー基本計画」においてZEH化した住宅が増え続けてきています。2030年までには全ての新築住宅がZEH化させる方針を立てているようです。世界各国にこのようなZEH産業が普及していけば、エネルギーを使ったら作るといった形の省エネが加速していくことでしょう。

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