セルビアに影響を与える日本の省エネ技術

セルビアから日本に訪れたJICA研修員ミリヤナ・スタメニッチさんは「日本の最先端技術やシステムはセルビアに大きな影響を与えた」と言っています。日本の省エネ技術は世界でトップクラスを誇る位置付けになっていますが、どのような省エネ技術がセルビアへ貢献したのでしょうか。今回は、日本の省エネに対する取り組みがどのようにセルビアに影響していったのか解説していきます。

日本の省エネ技術をセルビアに採用

エネルギー自給率6%の日本にとって、省エネ技術は最重要な課題とされています。2度のオイルショックを経て様々な技術やシステムを開発し、現在エネルギー効率は世界で上位を示しています。ベオグラード大学機械工学部のミリヤナさんは2005年に日本に訪れ、自国セルビアにも日本のような省エネに対する知識や技術が必要だと証言しました。

研修で目にした日本の先端技術や取り組みは彼女がこれまで触れたことのない生きた教材が存在し、どのようにセルビアに取り入れるかイメージしながら研修期間を過ごしたと言います。研修終了時にはアクションプランが具体的に作成され、帰国後JICAバルカン事務所に日本のエネルギー管理士制度の導入を検討してもらうよう相談しました。当時、この要請を受けた職員は彼女の積極的な行動に感銘を受けたそうです。

日本の世界最先端の技術がセルビアを動かす

ミリヤナさんから省エネを取り入れるべきだと提案されたJICAはセルビア政府と協同準備を行い、2009年「エネルギー消費セクターにおけるエネルギー管理導入調査」を開始しました。ここでセルビアは日本より4倍近くのエネルギーを使用しているということがわかり、エネルギー管理士の有効性が明らかとなったのです。2013年3月には「エネルギー効率利用に関わる法律」が制定され、日本式省エネが本格的に導入されることになります。

JICAもこの取り組みを支援するために支援プロジェクトを立ち上げ、エネルギー管理士や診断士の養成を始めます。さらに2016年10月に彼女が在学するベオグラード大学内に、養成を行うための研修施設を建設するなどの大きな動きが見られました。このようにミリヤナさんの熱意によって、セルビア全国民の意識が省エネの重要性に傾けられたのです。

エネルギー問題は今や日本だけでなく世界中に求められている課題となっています。JICAの取り組みを大きく変えた日本の省エネ技術は、今後もさらなる課題をクリアしていく上で必要な要素であることは言うまでもありません。取り入れるべき教材や技術は世界中で共有し、地球全体をクリーンにしていくことが最終的な目標になるのではないでしょうか。

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