日本と海外 省エネ基準の違い

日本の住宅は海外から見て質が低いと言われていますが、これは単純に面積が小さいという理由だけではないようです。建設した住宅を長い間良好な状態で保つという視点が欠けていることが要因の一つとして考えられます。さらに住宅が消費するエネルギー量が大きすぎることも問題視されているのですが、海外の省エネ基準と比較するとどのような違いが見られるのでしょうか。今回は、日本の省エネルギー・省資源を実現するために海外の省エネ基準について調査していきます。

ドイツ・スイスのエコ基準

ドイツは2013年にパッシブハウス基準の住宅が竣工しました。さらにスイスでもエネルギーPエコ基準の住宅が竣工され、世界最高峰と言われる超高性能化の建築物基準が制定されました。断熱や気密性を極めた建築によって冷暖房を使用しなくてもよいというエネルギー効率の高さが特徴です。パッシブハウスの基準をクリアすればエネルギー効率の面で非常に貢献できるのですが、認定を受けるためには厳しい基準を満たさなければならないため、日本での実例は数えるほどしかありません。

これは日本で暖房負荷基準が明確に決まっていないという理由も考えられます。用している本場ドイツでも標準住宅に比べ5~8%初期費用が高くなるので、パッシブハウスはコスト面からニーズが満たされない場合もあるようです。

一次エネルギー換算係数を比較してみる

PEF(一次エネルギー換算係数)は、各国の発電事情によって変わってきます。日本の場合は、暖房・冷房・換気・給湯・証明・家電・調理が含まれていますが、ドイツのパッシブハウス基準では冷蔵庫や洗濯機などの家電や調理など最低限必要なものしか含まれていません。スイスのミネルギー基準では暖房・換気・給湯の項目に限定されるので、正確な係数で比較することはできないでしょう。しかし、3国で共通する「暖房・換気・給湯」に項目を絞れば比較することは可能です。

<一次エネルギー換算係数>
日本(省エネ基準):2.7
ドイツ(パッシブハウス基準):2.6
スイス(ミネルギーP基準):2.22

<エアコン・暖房・換気の合計一次エネルギー換算係数>
日本(トップランナー相当地域):97kwh/㎡年
ドイツ:25kwh/㎡年
スイス:24kwh/㎡年

エスコシステムズなどのサービスを利用して、エネルギー効率を高める

日本の基準は義務基準でドイツやスイスは民間基準という違いはありますが、これだけPEFに差があることが確認できました。

日本のエコ基準は、それぞれの地域が推奨する仕様に基づいて規定されたものです。寒冷地ほど断熱仕様が高くなるなど、地域によって基準数値が変化します。しかし、ドイツやスイスでは立地や寒暖差など関係なく一次エネルギーや暖房負荷に関しては一律基準で定められていることから、日本の義務基準を厳しく見直す必要があるのではないでしょうか。

国単位で見ると、どうしても一律した基準で眺めることになり、家庭ごとや事業者ごとの詳細を見ることが難しくなってしまいますが、個々人でエネルギー効率を高めるために出来ることはたくさんあります。

エスコシステムズなど省エネ商品を提供している会社のサービスを利用することで、家庭や会社のエネルギー効率を見直すことができるのです。

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